ウィーンの街並みを歩く

オーストリア共和国の首都ウィーン。面積415平方キロ、人口は173万人。13世紀半ばよりハプスブルク家の帝都として繁栄した中欧文化の中心地。華麗な建物が建ち並び、緑豊かな美しい都市である。そして、何と言ってもモーツァルト、ハイドン、ベートーベン、などなど大音楽家たちが活躍した「音楽の都」として名高い。ハプスブルク家の歴代皇帝たちは音楽に造詣が深く、16世紀初頭にはヨーロッパで最初の宮廷楽団が結成されていたそうである。そんなクラシックの本場ウィーンの街歩きと音楽を堪能した。


「美術史美術館ウィーン」のロビー。大理石や漆喰細工に飾られた丸天井のホール。ハプスブルク家の何世紀にもわたる膨大なコレクションを収蔵している。フェルメール、ブリューゲル、ラファエロなどの名画があり世界でも重要な美術館の一つとなっている。


ホールの天井画はハンガリーの名画家ムンカーチの作品。


カツラをかぶりモーツアルト風いでたちの若者が旧市街の路上でコンサートのチケットを売っていた。


石畳の道を闊歩する観光客向けの馬車。まだ朝なのでウォーミングアップしているところ?


ウィーンでいちばん華やかな通りのケルトナー通り。みやげ物屋、ブティック、レストラン、カフェなどが軒を連ねている


ケルトナー通りのカフェ。ウィンドウにはお洒落な形のスィーツが並んでいた。


みやげ物店とは思われない芸術的な建物。


ケルトナー通りのフラワーショップ。あちこちに似たような店が出ていて華やかな雰囲気を演出している。


ウィーンみやげの定番、チョコレート菓子の「モーツアルト・クーゲル


ウィーン郊外ハイリゲンシュタットの散歩道にあるベートーベンの胸像。この町にはベートーベンが住んでいた家が3軒あったとされている。


ハイリゲンシュタットにあって、交響曲6番「田園」のモチーフとなった川沿いの小径。ベートーベンはこの道を何度も歩き交響曲の着想を得たと言われている。さわやかな新緑、川の流れる音、小鳥のさえずりが、名曲「田園」にふさわしい雰囲気を醸し出していた。


ハイリゲンシュタットの遺書の家。難聴の悪化に将来を案じて、ベートーベンが弟に遺書を書いた家と言われている。ここにはピアノ、直筆の楽譜や愛用品が展示されていた。


遺書の家に展示されているベートーベンの顔。よく見る写真のイメージと違うのは、デスマスクだからか?


市民の憩いの場である市立公園のヨハン・シュトラウス2世の黄金像。ワルツ王として有名な作曲家で「こうもり」や「美しき青きドナウ」などが有名。


同公園内にあるベートーベンの銅像。オーストリアにいくつかある像の中で一番顔が似ているそう。足元を囲む天使の像も見事だ。


ドナウ川の支流・ウィーン川が流れる橋の上で演奏していたミュージシャン。コインをカンパするとピアソラの「リベル・タンゴ」を弾いてくれた。


市民の足シティバス。2両連結車両に乗り込む人々。


ウィーン・フィルハーモニーの本拠地、楽友協会大ホール。元旦のニューイヤーコンサートが衛星中継されるため日本でもよく知られている。シャンデリアが煌めく黄金のホール、周りの彫刻や天井画が素晴らしい


ウィーン・フィルハーモニーの演奏終了直後のステージ。日本と違い演奏中以外は写真撮影OK。中央の指揮者はお馴染みリッカルド・ムーティー。左のコンサートマスターもお馴染みの第1首席ライナー・キュッヒル、楽器は名器ストラディバリウスで音の通りが良く耳に心地よかった! この日の演目はメンデルスゾーン交響曲第4番「イタリア」とベルリオーズ「荘厳ミサ曲」。楽友ホールとウィーンフィルの組み合わせはクラッシックファンにとっては憧れのマト!


楽友協会ホールの外観。街中にホール建物だけがポツンと立っている。


ウィーンの老舗カフェ「ムゼウム」。クリムトなど芸術家の溜まり場だったという歴史ある店。今は改装されてシンプルな内装になっている。コンサート終了後、一杯のウィンナーコーヒーを呑みながら音楽の余韻に浸る。