岩内線写真集へようこそ


ご案内


旧国鉄・岩内線は昭和60年6月に廃止され、今では美しい岩内平野の田園風景を縫うように走る列車の姿を見ることは出来ません。
このホームページはフォト・アルバムとしてインターネット上でその残像を再現するものです。

岩内線は大正1年1月、北海道の函館本線・小沢駅から日本海に面する岩内まで14、9キロの区間で支線として営業開始されました。
当初は軽便鉄道としてスタートしたそうですが、以来長年にわたって乗客ばかりでなく、石炭、木材、水産物、鉱産物などの運搬に大変活躍しました。
駅と区間は、小沢駅−2、5キロー国富駅−3、5キロー幌似駅ー3、0キロー前田駅−3、1キロー西前田駅−2、8キロー岩内駅となっていました。

時の移り変りで、岩内線を利用して貨物を運んでいた産業はほとんど全てといっていいほど斜陽となり、昭和50年代半ばころの1日1キロあたり乗車人員はわずか835人でした。国鉄合理化にともなう赤字ローカル線廃止の運命は免れなかったのです。

いまでは赤い色の列車を添景とする沿線風景は人々の記憶から消え去ろうとしています。わずか15キロ足らずの区間ですが、この間の風景は非常に変化に富み、しかも四季ごとに華麗な変貌を見せてくれたものでした。

私は昭和57年から廃止になるまでの3年間、岩内線が走る風景をカメラにおさめ、数千枚を撮影していたのですが、カラーポジ・フィルムはぼつぼつ変色し始めてきました。
その中からどうしても捨てがたいカットをフォトCDとして保存してあります。そのデジタル画像をこのような形で利用することにしました。

皆様にはこのページで岩内線の四季の風景写真を楽しんでいただければ幸いです。しかし一度に掲載できる写真の枚数には限りがありますので、時々更新していく予定です。よろしければ気が向いた時にアクセスしてみて下さい。 (写真・制作=山口八壽夫)